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No.18 カゴ祭り


その昔、南フランスに流れるローヌ川という川のほとりにあるその小さな村は
水かさが増すと三角州になるような小さな村で、川のほとりには柳が豊富にはえていたそうです。
そしてその柳を使ったカゴ作りを主な産業とし、かつては何十件もの職人がこの村にはいました。



夏、村じゅう総出で行われる祭りはこの村がかつて柳を編んだカゴを産業と して
いたことを今に伝えるため行われています。
19世紀末頃と思われる南フランスの衣装を身に着けた婦人や紳士、
たくさんのカゴをのせた馬車、当時の日常着を身にまとった人々が村をパレード
します。
そして50以上のフランス国内を中心にヨーロッパのカゴ職人が集まります。

 

これは1990年初頭までフランスで婦人用バッグとして作られていた籐のカゴ。
サックドゥフィヨンセともよばれ、レースや宝石などを入れて婚約者に送ったともいわれています。
今ではフランスで1件だけがこのカゴを手作りしています。

 




 

このカゴはベリゴール地方のカゴです。柳の皮をむかずに編んでいます。
独特のフォルムは素朴で、以前に本でみたことはあったものの本物ははじめて!
思っていたとおりとても魅力的でした。

 







少ない職人たちはそれぞれに伝統やこだわりを持ち今もカゴを作りつづけています。



私たちはカゴだけにとどまらず、丁寧に作られたこういったひとつひとつを大切に長く
使い、伝えることが自分たちの使命だとさえ思うのです。
伝統を引き継ぐ作り手と使い手がもっと親密であったあの頃に思いをはせて・・・

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