story
No.5 コーデュロイ
Lisette が今年、秋冬に選んだ素材は、どこか懐かしく、正統派のコーデュロイ。
小さな頃、肌寒くなると母に着せられていたワンピースを思い出します。
色がきれいで、肌触りのよいコーデュロイを探して、出会ったのは 1858年からイギリスは西ヨークシャー州でコーデュロイを織り続けている、BRISBANE MOSS CORDUROY。
19世紀の初めから、西ヨークシャーのカルダー渓谷には、 コーデュロイを含む綿織物の工場がひしめき合っていたそうですが、現在ではこの BRISBANE MOSS CORDUROY が 英国における唯一の生産工場となってしまったそうです。
色バリエーションも豊かで、どれもこっくりと深みのあるきれいな色。
その中から Lisette が選んだのは、どんな色にも合わせやすいベージュ、ざくろの実のような赤、深い森のような緑の3色です。
150年余の歴史を持つ BRISBANE MOSS CORDUROY では、 その製造工程の特殊性の故、4世代にわたってこの仕事をしている方もいるそうです。
絶えることなく受け継がれる技術によって、こうして今もこの生地に出会うことができ、私たちの服作りがあるのだと思うと、とても幸せに思います。