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No.33 革の加工工場見学


革は共に時を経るように永く使いたいもの。
だからこそ、納得のいく形になるまで何度も試行をくりかえしながらひとつひとつを大切につくっています。

革バッグを作る上でもっとも大切にしたいのが、素材選び。
革が良くなくては、全てがはじまりません。
リゼッタでは地球にもやさしく、使い込むほどに味わいのでる植物タンニンなめしを選んでいます。


リゼッタの革バッグの素材はどのように作られているのでしょう。
リゼッタの革を作ってくださっているタンナーさんの工場に見学をお願いしました。

東京の下町と言われるこの周辺はもともと革製品の工場が多く点在している地域、地場産業として栄えてきました。
1970年創業のこちらの工場は日本で数少ない植物タンニンなめしにこだわって独自のノウハウでオリジナルの革を作られているタンナーさん。
まず1階から案内していただきました。


タイコと呼ばれる大きな回転する釜に革をいれ。回転させながら革を染色したり、
オイリングや薬剤を加え風合いをつくります。回転時間が長いほど柔らかくなるそうです。

タイコにお湯にいれ、湯を取り換える作業を3~4回繰り返し、馬にかけて脱水します。


水を1日程度きったら、平らにしてのばします。
これは職人さんの感覚で繊維に沿って押しのばし、それによって革の厚みが変わる重要な作業です。

タンニンなめしはこの水切りを手作業でするため、表面の肌が機械加工とは違ってきます。


風通しのよいところで3~4日吊り下げて乾燥します。
適正な水分率を保つため自然乾燥がベストです。


ここから2階へ移動します。

仕上げのつやをここで作ります。
アイロン仕上げが必要なものは熱と圧力をかけます。
このアイロン機を使うのも職人技。特注品のため修理などは大変です。


最後に計量して巻いて出荷されます。

なめしは換気が必要、そのため窓を開け放っての作業は夏は暑く冬は寒い中、手作業や水仕事の過酷な仕事。
それでも最近は植物タンニンなめしというこだわりのある技術に興味のある若い人が増えてかつてより平均年齢も若返ったそうです。
今回案内して下さった方も熱心に語ってくださったりと、工場の方々の革への情熱にとても感銘をうけました。

今まで知識もなく、ただその佇まいが気に入って使ってきた植物タンニンなめしの革。
たくさんの工程を経て大切につくられていくことがその佇まいを産むのだとわかりました。

だから私たちもいいものを作る。

それがお客さまの手にわたり、経年変化していく様を見たとき、モノづくりの楽しさと幸福感に満たされるのだと。
リゼッタがものづくりを続ける意味を教えられたような気がしました。





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