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story

No.3 フランスのカゴ




今年もフランスからたくさんのカゴが届きました。

以前その村を訪れた時は、車で通り過ぎてしまったくらいの小さな村で
流れのわりとはやい小川が流れていました。

その川のほとりにはえる柳で作られていたこのカゴは、重みもあってしっかりとしています。


1年に1度刈った柳は水に漬けられ、皮をむきます。


ひとつひとつ手で編まれたそのカゴは丈夫で使い込むほどに飴色にかわっていきます。
今では、この村の職人もわずか数人になってしまいました。


そんな職人の仕事場に、少し変わったカゴを見つけました。もち手の部分やところどころが真新しい白い柳のカゴたちです。
たずねると、「それはお客の持ち込んだ修繕さ!」職人がおしえてくれました。
修繕をくりかえし大切に使い受け継がれていくカゴ。
この村にはまだそんな暮らしが残っていました。


今、汚れたり壊れてしまえば捨てて、また安価な新しいものを買えばいい。そんな時代に職人はもう必要ないのかもしれません。

フランス国内でも、もうほとんど作られていない柳のカゴ。
その素晴らしい手仕事、職人の業をこれからも受け継いでいってほしいと強く願ってやみません。


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