story
No.22 オーガニックコットン
リネンの洋服が多いリゼッタですが、去年の春だったでしょうか。オーガニックのコットンに出会い、大切なことを沢山知りました。
もちろん以前からオーガニックコットンについてなにも知らなかったわけではありませんし、コットン自体いつか扱いたい素材でした。
コットンはリネンにくらべると安価ですし、縫製や加工もしやすく肌触りもやわらかいとても便利な素材です。
でもあまりに多くの種類が流通していて、どのコットンを使えばいいのか躊躇していたのが正直なところです。
リネンの栽培はの多くはヨーロッパフランドル地方です。
リゼッタは主にそのフランドルで栽培された原料を、ベルギーやイタリア、日本で布に織り服にしています。
リネンの栽培にはもともと農薬はほとんど使用しないときいています。
収穫も1年に1度です。
だからリネンはコットンにくらべると少し価格が高いのかもしれません。
オーガニックコットンは有機栽培された綿花のこと。
農薬や化学肥料を使わずに、環境や生産者の健康を害することなく作られたものです。
このお話はオーガニックコットンについての定義や能書きを書くつもりはありません。
ただ素人の私たちが認識不足だったことは、オーガニックとそうでないコットン、見た目肌触りの違いはあまりないということ。
オーガニック=フェアトレードであること。
安心安全・・・私たちは消費する側の利点ばかりにとらわれていたように思います。
私たちが価格や利便性ばかりを追求するあまり、必要以上にものが溢れ、身の回りすべてのものは安易に手にはいるようになりました。
どんなものも作り手がいて時間と手間をかけ使う人の手にへとわたっていきます。
自分たちが物を買うときに、手にとるそのすべての背景に思いをよせてほしいと思うのです。
そしてもっとも大切なことは私たち製造者はそれを正しく選択し、使い続けること・・・。
いつか手にとるすべてがいつもそうであるように。