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story

No.21 コンフィズリィ

フランスには砂糖を使ったお菓子を売る“コンフィズリィ”といわれるお店があります。
キャラメル、ヌガーなど、地方のお菓子なんかも並んでいて、日本の駄菓子屋さんとも少し違って、なんかどれも食べてみたくなります。


縞々模様の飴・ベルランゴはパリの小さなコンフィズリィで、大好きなフランボワーズのボンボンと量り売りで何気なく買い、ほんとにおいしくてびっくりしたのを覚えています。
だから蚤の市でベルランゴの缶をみつけたとき、そこに書かれていた南仏の町に行ってみたくなったのです。


 


縞々のアメ・ベルランゴのルーツは、プロヴァンスの田舎町です。
この地方一帯は、フルーツの砂糖漬けコンフィが名産、そのときに残るシロップを利用したのがはじまり。
かつては何軒ものベルランゴをつくる店があったけど、今残っているのはたったの2軒です。

ミントの味が赤い縞々。それがここの特徴です。
他にもフルーツのシロップを使ったいろいろな味があって、あたらしいカフェやラベンダーなんて味もあります。

昔も今もその製法は変わっていません。
今でこそ切るのは機械になりましたが、今も手作りでその味は守られています。


貝殻に入った飴はルドゥドゥ
今はプラスティックの貝殻に入っていますが、もともとは貝殻に飴をながして固めて、こどもがなめても飲み込まないように考えられたものですって・・・・
コンフィズリィのマダムが教えてくれました。


なるほど、納得。

 

パリの古いカフェに引けをとらず、コンフィズリィもずいぶん少なくなった気がします。
この店のマダムもずいぶんのおとしです。
マダムがいなくなれば閉めてしまうかもしれません。

スーパーマーケットは便利だし、有名パティスリィのお菓子もおいしいけど、まちのお菓子屋さんコンフィズリィをみかけたら入ってみてください。

ガラスケースの中の小さな色とりどりのお菓子に胸がときめいてしまいます。
子供みたいに・・・


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