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story

No.35 ポルトモネ・ラベイユ


ふかふか、コロンとした小さな蜂、「マルハナバチ」。

ピーターラビットの1冊「のねずみチュウチュウおくさんのおはなし」では
きれい好きなのねずみおくさんの家で邪魔をする困った蜂として登場したり、
英語のわらべ歌「Baby Bumblebee」などに歌われたりと、
欧米で広く親しまれているこの蜂をリゼッタの新しいがま口のモチーフに選びました。


まずは絵を描いてどんな形にするかを考えて、ワックスを削っていきます。


マルハナバチの体の黄色、黒、白の色をどう表現しようかな、
ふかふかのマフみたいなところはどう彫っていこうかな・・・
全体のバランスを見ながら進めていきます。

そして出来上がったワックスを金属で形にしてもらい、
一度形のチェックをしてから量産の工程へ。

留め金は職人さんに一つ一つろう付けしてもらいます。
職人さんの塩梅でがま口がカチッと閉まるかどうかが決まるのです。

そうして出来上がったがま口がこちらです。


最後にこのマルハナバチの逸話をご紹介します。

かつて航空技術者たちに、
その体と羽の大きさのバランスでは航空力学的には飛べないといわれていたマルハナバチですが、
それなのになぜ飛べるのか。

アメリカのロバート・H・シュラー博士はこうこたえました。
「彼らは自分たちが飛べないことを知らないから」
できないことを知らないからできる。

それゆえ、不可能を可能にする蜂と言われているそうです。




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