【5/30差し替え】ロシェル No.16 ─ アール・デコが描く、軽やかな光と影

幾何学モチーフの刺繍が揺れる
初夏のロシェル

透けるリネンの軽やかさと
モダンな空気をまとって

今季《ロシェル No.16》の裾を彩るのは、アール・デコから着想を得たモダンな刺繍。 1950年代の雰囲気を彷彿とさせる幾何学的なモチーフと、繊細な透け感のコントラストが軽やかに揺れ、装いを格上げしてくれます。

デザイナーが幼少期より憧れていた、映画で観たアンティークのペチコートにルーツを持つ《ロシェル》は、「大人が着られる理想のペチコート」をかたちにした、リゼッタ定番のスカート。2009年に誕生し、今季でデザインNo.16を迎えます。

一般的にペチコートといえば、インナーの透けを防いだり重ね着として使われる“見せない”アイテムですが、リゼッタの《ロシェル》は、身に着けても、見せても心躍る── そんな一着に仕上がりました。

同じ刺繍を裾にあしらったワンピース《ロブ・ロシェル》も、昨年より仲間入りしました。

スカート、ワンピースともに、生地にはベルギー製の平織リネンを使用。カラーはアンティークホワイトとノアールの2色をご用意しています。

こちらはロシェル No.16の刺繍部分のデザイン画。

この図案をもとに、柄師と呼ばれる職人がひと針ずつどうやって糸を刺していくか、打つ順番や位置を決めるパンチ（紋紙）を作成し機械で編み上げていきます。

針数を増やし、ゆっくりと編み進めることで、刺繍には奥行きと厚みが生まれます。それはまるで、人の手と時間が紡ぎ出した“憧れのアンティークのペチコート”を思わせる佇まい。昔の手刺繍のような、どこか懐かしくやさしい空気をまといます。

人の手で刺したような温かみと繊細さ。それこそが、ロシェルの刺繍を特別なものにする最大の魅力です。

手仕事の美しさが光る、贅沢にあけられたアイレットから差し込む夏の日差しも、ぜひご堪能ください。