No.14 フランスのカゴ

No.14 フランスのカゴ



今年3月、フランス南西部にある地図にも載っていないほどの小さな村に、かご職人を訪ねました。
その日は天気もよく、生い茂る林の中にはたくさんの宿り木が宿っていたことが印象的でした。



「日本から来る客人は初めて。」と笑顔で迎えてくれたムッシュ・ランベールは、この土地で自ら柳を育て、そしてカゴを編む職人さん。

まず柳の畑から案内していただきました。



柳にもたくさん種類があるそうで、こちらの畑では黄色い柳、赤い柳、青い柳・・・計6種類の柳を育てているそうです。
それらを組み合わせてカゴを作っています。




柳は毎年春から冬までに3mくらいに成長し、葉っぱが落ちた冬の間に刈り取るそうで、訪れたときは10mくらいの木になっていました。

刈り取った柳を大きさ別に仕分けし、大きなプールに春までつけておくと、葉っぱや根っこが伸びてきて、木には樹液がたくさんたまります。
そうなると今度は樹皮をむくタイミング。

機械をつかって綺麗に樹皮を剥がし、太陽の下で乾燥させます。そうして、かごの素材ができあがります。



ムッシュ・ランベールは独学で研究を重ねながら、30年間カゴを作り続けてきました。

彼の作るカゴは、ぽってりとしていて素朴でシンプル。そしてとても丈夫そう。バター入れや薪運び用、ワインのボトル用のカゴなど、フランス人の生活に密着した道具たち。

その中から、日本で私たちも日常で使いやすそうなカゴを運んで、夏までに編んで送ってくださいませんか?とお願いをしたところ、一人で編んでいるのでたくさんはできないけれど、頑張って作ります、と快く引き受けてくれました。

ガレージやアトリエには、たくさんの柳がスタンバイしています。




フランスでは各地からかご職人さんが集まるかごのお祭りもあるそうで、
そのお祭りも行ってみたいなー、と夢はふくらむのでした。







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