リゼッタでは今回2度目となるRusty Thought〈ラスティ ソート〉 のジュエリーの受注会。
ダイヤモンドをマニッシュに、エレガントなシルバーをテーマにGOLD&SILVERをミックスしたコーディネートを提案しているデザイナーの香取 亮さんにお話をうかがいました。
LISETTE:初めてブランド名を知ったときに力強い印象を受けました。『Rusty Thought』というブランド名の由来は何でしょうか?
香取さん:古いもの、宗教美術や装飾品はもちろん、いわゆる、ジャンクな、ガラクタとされているものなど、経年でしか出てこない魅力に惹きつけられ、錆びゆくことを考える、といった意味でRusty Thoughtとつけました。素材も時代も錆びゆきますが、ジュエリーは色褪せないもの、むしろ、経年によりアンティークのように育っていく、そのさまを楽しんで頂きたい、という想いです。
LISETTE:『Rusty Thought』をスタートさせたきっかけは何だったのでしょうか?
香取さん:10代の頃、初めてパリの蚤の市を訪れたとき、あの普通でない独特な雰囲気に衝撃を受けました。価値感も人間もはちゃめちゃで、(実際は全然はちゃめちゃじゃなかったのですが)とても自由に感じました。すごく楽しそうにみえ、こんな感じありなんだ!ととても興奮したのを覚えています。そして、そのはちゃめちゃな人たちが着けていたジュエリーがとてもかっこよかった。それをきっかけに、石と素材の組み合わせ、素材を活かす技法、その裏に隠れた歴史などに次第に興味を持つようになりました。
アンティークが好きで、ジュエリーが好きで、海外が好きで、それらに通ずるような仕事、自己完結できる仕事がいいな、とざっくり思うようになり。自分でデザインして、自分で作って、作れないものは仕入れて、それらをみせられる空間を持てれば、との思いを強めていき、骨董品屋のおじさんになる、という夢を持ちました。(笑)
そして、この夏に、自分のジュエリーといままで集めてきたアンティークを共にする空間、ショップをオープンすることとなり、ようやくその夢の一歩が叶いそうです。
LISETTE:作品づくりで大切にしていることはどんなところでしょうか?
香取さん:錆びること、をテーマに、錆びても魅力が増してくるような素材、デザインを念頭においています。作り手の暖かみを感じるものは、新しくても、古くなってもかっこいいと思うので、それを目指しています。Rusty Thoughtは、ファインジュエリーとユニセックスのファッションジュエリーを展開しており、幅広くコレクションがありますが、どのコレクションも、いわゆる一般的な"THE 宝飾品"ではなく、デリケートでシンプルでも、一癖あるもの、を作っています。シルバーはエレガントに、ダイヤモンドはカジュアルに、日々、気負わず身につけられる本物を。
GOLDxSILVERのコントラストが好きなので、コンビネーションのコレクションも多く、オケージョンに合わせて、GOLDよりにも、SILVERよりにもMIXしてコーディネートできるような提案をしています。
また、メンズコレクションは、男性にGOLD&diamondを。をテーマに、無骨な中に、品のある、控えめなジュエリーを意識しています。
一点もののダイヤモンドなどのコレクションは、石だけでもとても魅力があると思うのですが、ジュエリーという小さな世界の中で、少しの手間をかけて、Rusty Thoughtらしさを表現できるようにしています。
ジュエリーは特別なものなので、選んで良かった、こんなの欲しかった、と言って頂けると、とても光栄です。
そして、永く、子供へ、孫へ、といった具合に受け継がれていくものになれたら最高です。
『Rusty Thought 受注会』
場所:リゼッタ二子玉川店
日時:6月28日(金)-7月7日(日)