Short story

「カゴのある暮らし」 

洗濯ものをいれたり、リネン類を収納したり、台所では洗ったクロスをいれたり、ジャガイモや玉ねぎもカゴの中で静かに呼吸しながら収まっています。

もうこうやって永いあいだ変わることなく人に使われてきたさまざまなカゴは、少しづつ飴色に経年変化していきながら、私たちの暮らしに寄り添いつづけてきました。

だからこそ私たちはそんな素朴で変わらない暮らしの相棒に、どことない親しみと愛着をおぼえ、癒されるのかもしれません。

そしてカゴは家にいるばかりではありません。

フランスでは冬が終わり暖かい日差しがそそぎはじめると、大きな森の公園や街の小さな公園でも気軽にピクニックを楽しみます。

ワインやフルーツ、家にあるものをおもいおもいにカゴにつめて日差しを楽しみます。

そんな使い方もあるんですね、気張らずなんてシンプルで楽しい使い方なんでしょう。




リゼッタもながくフランスのカゴを愛用し、紹介しています。

職人と出会い、さまざまなカゴとの出会いのなか感じるのは、時代が変わって便利なものがたくさんあふれても、人が手でつくりだした道具には使い手を思う作り手の思いがこもっているということです。