表参道店のこと

UNE MAISON LISETTE が今年の8月末で閉店します。

悲しい知らせはいつも突然やってくる。
かねてから付き合いのあった仲介業者の方から、「表参道に面白い物件があって、リゼッタさんにぜひ紹介したいんです。いつ取り壊されるかもわからないんですが、新しいオーナーもこのまま放置しておくのはよくないと思っているようです。」とのお話をいただいて、最初にこの小さな家に入ったのは2015年の4月でした。
年をとられて、息子さんのところに移り住まれ空き家になってしまった家。60年代に建てられたその家は、当初から床暖房や暖炉もある一方で、二階の居間には床の間と欄間があるような典型的な和洋折衷スタイルでした。お客さまが出入りするとなると、それ相応の耐震対策もしなくてはならならず、結果的にはかなりのリノベーションが必要になりました。

居宅として使いながら、一階では洋裁教室も開いていたというその家のオリジナルのコンセプトに沿うようなUNE MAISON LISETTE、がオープンできるのはそれから八か月後でした。

それから三年も経たずして閉店になるのは、ファンになっていただいたお客さまに申し訳なく、本当に残念です。この小さな家が取り壊されるのでなければ、少しはあきらめもつくのですが、抗うことのできない世の中の流れに対して無力だなあと、心が荒んでいます。

とは言っても前向きに、残りの三か月余りを有効に活用しようと思うようにします。お店のスタッフを中心に、色々な企画を準備していきますので、ぜひみなさんもご参加ください。
どんな企画がいいのか、ご意見やアドバイスがあればお願いします。

当初は東京オリンピックまでは何も手をつけないと思います、って話だったんです。予定が変わってしまうこと、契約が優先だということに関してまったく異存はなく、短い期間でも、いい場所にしたいということで機会をいただいたことに感謝しています。

でも、色んなことを東京オリンピックを起点に、あるいはそのせいにして語るのではなく、もっと長いスパンで、東京、日本のグランドデザインについて語り、私たちを導いてくれる力のあるプロフェッショナルが必要なのだと思います。

そして偶然にも、現在青山スパイラルでヴァージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」展が開催されています。このお店を始める時、そして新しくお店を出したいと思うきっかけを与えてくれる本です。これまで作者のことは知らなかったのですが、原画がたくさんあってコンパクトだけど、とても充実した展示です。しかも入場無料で申し訳なかったです。5月27日までということですので、ちいさいおうちのお店とあわせて、ぜひお立ち寄りください。

ヴァージニア・リー・バートンの  『ちいさいおうち』
時代を超えて生き続けるメッセージ期間:2018.5.15〜5.27
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)


ABOUT THE AUTHOR

株式会社カフーツ代表
リゼッタの日々の運営には関与していませんが、出退店など財務に関連するものを主に担当しています。お店のことやサービスについて今後も投稿するかもしれません。





コメントする

コメントは掲載されない場合もございます。ご了承ください。


そのほかの Lisette journal

日本橋の新店

先日、表参道店の閉店をブログでお知らせしました。多くのお客さまからありがたいお言葉を頂戴し、スタッフ全員感謝の気持ちでいっぱいです。 私たちにとっても突然だった表参道の話とはちがい、こちらの、新築されるショッピングセンターへの出店は、ほぼ2年越しのプロジェクトです。

すべてを読む →

鎌倉通信 2018年5月

コメント1 件

皆さまこんにちは。リゼッタ鎌倉店の荒川です。いつも鎌倉店へお越しいただき、心よりお礼を申し上げます。このブログは、先に鎌倉のお客さまに送信している『リゼッタ鎌倉レター』のウェブ版です。メールでの送信をご希望の方は、下記のコメント欄からご連絡いただけたら幸いです。

すべてを読む →

春の準備
春の準備

すべてを読む →