繕いの会

2017年7月3日

自分の手で初めて金継ぎをしています。

買ったばかりの茶碗蒸しの器。コロンと愛らしい形が気に入っていたのに不注意で蓋を割ってしまい、接着剤で付ける気にもなれず諦め気分で新聞紙にくるくる包んでいたところ、友人が声をかけてくれました。

「なにか割れた器ない?」

生徒が3人集まり、ほどなく朝の公園で「繕いの会」が開かれました。

木漏れ日がちらちらと揺れる気持ち良い木陰で、まずはティータイム!

仲良しの友人というのは、しばらく会わなくても前置きなしにいきなりおしゃべりが始まるから不思議ですね。数年ぶりなのに…となんだか可笑しくなりました。

手作りのケーキにアイスクリーム、そして淹れたての美しいアイスティー。

お料理上手な彼女の心遣いに気持ちが優しくなりました。

 

金継ぎは、完成まで早くて3か月という長い時間がかかります。

丁寧に修復していく時間が私達の心を癒し、器への愛情もより深まっていくのだと教えてくれました。

接着に使う漆は自然のものなので、器の繕いには安全で理にかなっており、古くは縄文時代から土器の接着に使われていたそうです。

もとの形に戻してテープで固定したら、静かに乾燥させます。

 

いかに破損をわからないように仕上げるかを大事にした西洋の修復法と違い、私達の先人はその繕った傷跡を「景色」と呼んで新しい美を生み出し、楽しんだことを知りました。

時間をかけてゆっくりと。茶わん蒸しの蓋にはどんな景色が新しく映るでしょうか…!

今月もまた小さな繕いの続きを楽しみたいと思います。